茨城県石岡市

看板建築サミット

2017年7月16日(日)茨城県石岡市に参加した時の写真です。

新宿区四谷の消防博物館の大規模火災年表で、昭和4年に被災後復興されたとは知っており、いつか訪れたいと思っていたのですが、やっと念願かない訪れる事ができました。

 

平成29年(2017)7月16日撮影


看板建築

東京のように大規模な空襲被害がなかったようで、状態のいい建物が多く残っていました。

私の住んでいる台東区には、いい看板建築があまり残っていないため、羨ましい限りです。

様々な表現ができる左官職がいたようで、非常に味わい深いまち並みが形成されています。

 

看板建築のディティール

外壁に、不揃いでつぶつぶザラザラの人造石洗い出し仕上げがあり、ようやく、同仕上げが戦前には存在していたことが、現物で確認できました。


出し桁造り・蔵造り

茨城県石岡市のまち並みの魅力は、各時代の建物が現存している事だと思います。

パネル展示によると

江戸時代:3軒

明治時代:112軒

大正時代:161軒

昭和時代:236軒

不明:78軒

「昭和」と一括りにされる事に違和感はありますが、建物から時代の移り変わりを知るには面白いまちです。特に蔵造りの建物が、密集市街地以外のまちにあるという事が、まち並みを理解するために、とても重要だと思います。なお、石岡市は昭和4年大火の事もあり、現在は都心のような密集市街地でないにもかかわらず、準防火地域が大半(市町村合併によりそれ以外が加わった)とのこと。


その他

  • 立派な剣道指南所があり、隣には帝冠様式で煉瓦外壁の建物がありました。
  • まち歩きコースの各所で、煉瓦造の構築物がありました。全て同じ家主の土地だったと案内の人に聴きました。その家は酒蔵だったそうです。奥が深いなぁ。
  • 道路に面して天水桶があるのは大火の影響でしょうか。
  • そこかしこに蔵だらけでして、大谷石の外壁が主で房州石はないようでした。大谷石のものは戦前昭和でしょう。

見学会・まち歩き

トホホ建築設計ジムソでは見学会やまち歩きも実施しています。戦前昭和住宅・建物、そして看板建築について知り、考える機会になればと思います♪次回開催をお待ちください。

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